ムカシランダイスギ?(部分 野倉民俗資料館蔵) |
ムカシランダイスギ?(部分 野倉民俗資料館蔵) |
瑞浪市化石博物館の特別展・企画展リーフレットに「ムカシランダイスギ」の写真がありました。学名は Cunninghamia protokonishii 和名は他に コウヨウザン属、ランダイスギ属、ヒノキ科、スギ科、等。瑞浪市化石博物館のデータベースでは コウヨウザン でした。(コウヨウザンやメタセコイア等で「全縁」「細かい鋸歯がある」という説明を見ました。現生のコウヨウザンの葉の拡大写真を見ると、ごく細かい鋸歯があるようです。化石での判別は難しいのかも)
特別展・企画展情報 - 過去の特別展・企画展
令和元年度企画展「化石になった木と葉っぱ」
化石になった木と葉っぱリーフレット
https://www.city.mizunami.lg.jp/kankou_bunka/1004960/kaseki_museum/1004637/1004650.html
瑞浪市内からブナ属の珪化木を発見【気候予測に一石】 2019年07月11日
http://tononews.blog.fc2.com/blog-entry-7489.html
瑞浪市化石博物館古生物データベース
(※改修中?)
http://www2.city.mizunami.gifu.jp/mizunami/dbtop.html
瑞浪市化石博物館
https://www.city.mizunami.lg.jp/kankou_bunka/1004960/kaseki_museum/
(※「野外学習地の利用について」に「家族の学習の場であり、化石収集の場ではありません。最近過度に採集する方が多くみられます。何度も採集に立ち入る方には許可を出さない方針です。」とありました。子供連れの何倍も掘ってリピートするようなマニアよけ でしょうか)
コウヨウザン属についての近年の研究です。定義・分類もより詳細になるのかもしれません。
第三紀温暖要素にもとづいた日本列島ー台湾間の植物交流史の解明
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16K05599/
矢部淳・山川千代美「化石コウヨウザン属の再検討--その古植物地理学的意義について」(日本古生物学会 2015年年会 講演予稿集 34頁)
http://www.palaeo-soc-japan.jp/meetings.html
上記より引用
・C. protokonishii は非常に細かい鋸歯縁をもった短い鎌形の葉が枝に螺旋配列する特徴からランダイスギとの類縁が考えられたが、球果や種子はランダイスギよりも著しく大きく、別種のコウヨウザン C. lanceolata (Lamb.) Hook. により近い。
・本種は葉の下面ないし上下両面に気孔条をもつ。気孔の向きがややランダムで葉軸方向としばしば直行すること、普通細胞の幅がより広いことなどで現生種および既報の化石種と区別できる。
・本種に同定できる標本は少なくとも中新世はじめから後期中新世まで確認できるが、鮮新世以降の本属の標本には、表皮細胞などの特徴が現生種により近いグループが卓越するようになる。
目がテン! 第1443回 2018.09.23
http://www.ntv.co.jp/megaten/oa/20180923.html
関連の以前の記事です。
メタセコイア、ムカシランダイスギ
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/35868227
化石の展示
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/36279844
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