アケボノゾウ臼歯化石(レプリカ 東御市産出 戸隠地質化石博物館所蔵) |
辰は想像上の生き物なので、干支にちなむ話題では、何かしら関連のあるものを取り上げたりするようで、恐竜をテーマにしている所では、今年は恐竜の年、ということになるのかも… 年末にも恐竜関係のテレビ番組をいくつか見ました。
昔の「龍骨」「龍歯」には大型哺乳類の化石もあったので、例えば、ゾウ化石をテーマにしている所は、今年はゾウ化石の年ということしてもいい?
生薬学雑誌11(2) 1957-12-25
https://dl.ndl.go.jp/pid/10395724
益富寿之助「正倉院薬物を中心とする古代石薬の研究」
https://dl.ndl.go.jp/pid/10755921
(2頁より引用)
4. 竜骨(北第64号) 竜骨,白竜骨,竜角,五色竜歯は新修本草に記載される.これらは何れも哺乳動物の化石骨である.化石種の決定は哺乳類専攻の横浜国立大の鹿間時夫教授に委嘱した.
竜骨は甲乙2種あるがともに鹿角 Cervis(Axis) punjabiensis BROWN の断片が主である.
5. 白竜骨(北第67号) 山西,河南西省に分布する三趾馬赤土層出土の化石鹿 Cervoceras Novorossiae KHOMENKO の歯及び角,四肢骨等の断片を主とし,これに食肉類 Ictitherium sinense ZDANSKY の歯断片その他から成る.
6. 竜角(北第69号) 印度産の化石鹿 Carvis(Axis) punjabiensis BROWN の角の断片と思われる.
7. 五色竜歯(北第70号) 大小2塊あり大塊は旧象 Palaeoloxodon namadicus (FALC & CAULT) であり,小塊は Archidoskodon planiflons (FALC & CAULT) であるらしい.ともに印度産でなければ日本産かと思われるものである.
竜骨に就いて化学分析の結果,主成分は燐酸カルシウムであるが一部に二次成の CaCO3 calcite によつて交代されている.燐酸カルシウムは光学的に燐灰石 apatite の繊維状集合体を形成する.最近アメリカの古生化学者 Philip Abelson 氏の研究によると数十万年を経た化石骨中にもアラニン,グリシン,ロイシン,ヴァリン,グルタミン酸等のアミノ酸を検出するとのことである.竜骨が強壮薬となるのは或いはこのような有機成分が与かるものかも知れない.
8. 似竜骨石(北第134号礦石数種中) 一種の化石木で樹幹の繊維か SiO2 で交代された珪化木 siliceous wood である.その破片の状況が竜骨に似るのでこの名がが出たのであろう.江戸時代に中国から渡米した竜骨にはこの珪化木が多かつたらしい.
ナルバダゾウ 学名(Palaeoloxodon namadicus)
https://paleontology.sakura.ne.jp/narubatazou.html
アケボノゾウ切歯・臼歯
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/32353816
めでたさも16時間の年始かな
リモコンで年賀と惨状切り替わり
2回目が激震だったので、次に揺れたときはそのつもりで避難行動をすると思いますが、それで何もないことが続けば、またその経験から、追加的な警戒をしなくなるのかも…
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PCのフォントを使った印刷物という話もあって、もしかして文字化けや誤写の可能性も?
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