2026年7月28日火曜日

自由研究とデジタル顕微鏡アーカイブ

魚鱗化石『上田小県誌 第四巻 自然篇』(1963)P102
魚鱗化石『上田小県誌 第四巻 自然篇』(1963)P102

魚鱗化石の表面の模様には、隆起線、成長輪、溝条、棘列などがあって、ルーペ等で拡大して観察すると、とても微細できれいです。特に貴重な化石というわけではありませんが、身近に海や湖の時代の様々な化石があるのに、全く知らずにいるのは、もったいないような……

拡大観察は、ルーペとか、デジタルカメラのマクロ撮影でも良いですが、学校や博物館、公民館等でデジタル顕微鏡の使用サービスを提供できたら便利かも。さらに、撮影画像をデジタルアーカイブに登録して、コミュニケーションや記録の蓄積に利用したり。
こんなアーカイブシステムはどうでしょうか。
・デジタル顕微鏡で生物等を拡大撮影し、画像とテキスト(または手書きテキストの画像)をネットのデジタルアーカイブに登録。
・先生やボランティアからコメントを受ける。内容は簡単なアドバイスや参照に留める。評価や指導は厳禁。
・基本的に会員制・クローズド。運営側でデータをピックアップして一定規模の公開も行う。

今年の科学作品展は、2026年8月29日・30日のようです。


頁岩の化石クリーニング
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自由研究の化石採集
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掃いて捨てるほど 化石の日
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魚化石のビッグデータ
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微化石モンスター
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別所層の有孔虫化石
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アイスクリーム・コーン・ゾンビ?
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黒色頁岩の模型
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アーカイブ・エディティング
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化石の3D画像
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自由研究のアーカイブ
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シロウリガイ
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幻のクジラ化石名?
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2026年6月29日月曜日

松本郷と下之郷

 

『天正六年二月 上諏訪造宮帳』塩田十二郷の負担分
『天正六年二月 上諏訪造宮帳』塩田十二郷の負担分

「三御柱小縣郡 塩田拾二郷」(1578)の各郷(村)の数値をグラフにしてみました。気付いた点です。

・「塩田拾二郷」とありますが記載は11郷。記載のない村落は、八木沢、舞田、保野、山田、野倉、十人。舞田・保野は小泉庄の時代がある。他は隣接する別所や手塚等と一括だったのかも。東西松本郷は(もしかしたら下之郷も)元は一郷だった?
(初期の塩田十二郷は、例えば、松本郷、柳沢郷、本郷、五加郷、小島郷、中野郷、前山郷、手塚郷、山田郷、八木沢郷、別所郷、野倉郷?)
・負担の数字と村の規模の関係は不明確ですが、中世は近世以降よりも上流部の村の規模は相対的に大きかったのかも。
・西松本郷と下之郷は代官が同じ市左衛門尉。安曽神社と下之郷明神(現在の生島足島神社)を管轄していた? 兼任はこの二郷だけで他の郷にはない。下之郷と東西松本郷は同じ尾根川水系で、下之郷は松本郷の下流に位置する。本郷は産川水系であり、下之郷とは水系が異なり、地形的な上下関係もない。村を「郷」と呼んでいた中世には、本郷と下之郷を名称で関連付けることはなかったはずで、「松本郷の下之郷」と解されていたことは確実?
・柳沢郷が西松本郷と別になっている。何度か合併・分離をした?


『天正六年二月 上諏訪造宮帳』(1578)

三御柱小縣郡 塩田拾二郷
西松本郷 三貫五百文 代官 市左衛門尉
東松本郷 三貫文 代官 左近丞
手塚郷 四貫五百文 代官 弥衛門尉
別所郷 参貫文 代官 右衛門尉
魔山郷 四貫文 代官 小衛門尉
五家郷 壹貫五百文 代官 与五左衛門尉
柳沢郷 壹貫五百文 代官 内蔵助
小島郷 六百文 代官 半七郎
中野郷 八百文 代官 金子三助
下之郷 七百五十文 代官 市左衛門尉
本郷 壹貫文 代官 小左衛門尉
  合廿四貫百五十文
右之拾貮郷ヨリ此外三貫七百五十文小祝分
          小池右近丞取之


厩山、魔山
https://kengaku2.blogspot.com/2026/01/blog-post.html


2026年5月28日木曜日

魚化石のビッグデータ

ニシン科の魚鱗化石(別墅層)
ニシン科の魚鱗化石の一部(別所層)

別所層(長野県)等のフォッサマグナの海成層からは、膨大な量の魚化石が見つかります。しかし、魚鱗やバラバラになった骨等の小さな化石がほとんどで、化石採集体験のイベントでも、何かわからない、気にしても仕方がないものと思われて、破棄されてしまうことが多いのも実情……
広域に協力して、標本と記録を蓄積し、古環境の復元の手掛かりにするような取り組みは、できないものでしょうか。

・標本と記録の作成手順を標準化し、各自で登録作業までできるような環境を作る。
・理科や郷土学習の実習としても行えるようにする。(ある程度は妥協して実現を優先する。)
・拡大してスケール付きで撮影できる機材を小グループに1台以上用意する。

化石の破片も使って、形態だけでなく、同位体分析等のデータも蓄積されるようになれば面白そう。

少し遠方ですが、新第三紀中新世の見慣れた魚化石がたくさんありました。

島根県東部島根半島に分布する下~中部中新統成相寺層から産出した魚鱗化石と古環境(2025)
https://doi.org/10.15080/agcjchikyukagaku.79.2_67


夏休みの化石採集(6)
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/34688509

ソコダラ科の化石
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/35838300

2026年4月28日火曜日

黒色頁岩(ブラック・シェール)

別所層の黒色頁岩
別所層の黒色頁岩

上田市にも分布する別所層は主に黒い泥岩の地層で、この泥岩は黒色頁岩(Black shale)とも呼ばれます。
フォッサマグナの深海底に堆積したもので、自分にとっては魚や貝などの化石が見つかる石という理解でしたが…
シェールオイル、シェールガス、オイルサンド等の言葉を聞くようになって、石油と黒色頁岩の関係について聞かれることがありました。

調べてみると、黒色頁岩は石油分の根源岩(ソースロック)であり、貯留岩(リザーバーロック)でもあるようです。石油分を含んでいて抽出は可能ですが、採算が取れるケースは限定的。最近の技術でも、岩石から分離している油分が豊富で抽出が可能で、原油価格が高ければ、やっと採算が取れるというような状況。環境への負荷も小さくない…

戦時中は中国大陸で採掘をしたそうです。この辺では褐炭等の試掘・採掘や松根油の話はありますが、頁岩の乾留のようなことを試していたかどうかはわかりません…

石油の抽出は難しくても、各地の黒色頁岩や貯留岩の油分について実験で調べて比較できたら面白いかも… 勉強不足でわかりませんが…

(ただし、別所層は化石産出層なので、産地情報の扱いには注意が必要。魅力的な情報発信が、集中による破壊・荒廃に繋がることも…)

夏休みの化石採集(7)
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/34695517


今年のお花見…
沙汰無くも一人咲きけり山桜
虫追うて蛙や花に這い上がり
花の間に見え隠れせり笑い面
楽絶えて星夜に花の残りけり
折々の花読みなれや茶飲み客


2026年3月30日月曜日

ペーパークラフトの改良(改)

柱状節理のペーパークラフト
柱状節理のペーパークラフト(改)

柱状節理のペーパーモデルは、その後、ケースをマッチ箱型に戻して、内箱側面の上半分を切り取ってみました。柱を箱に入れたまま動かすことができて、持ち運びも特に問題ありません。箱の強度は低下しますが、石の標本のように重さで歪むようなことはなく、問題なし。
ただ、内箱の出し入れの際に、中の柱の頭が外箱に接触しました。内箱が傾きと歪みのために浮くようで、内箱側面がそれを防いでいたわけです。側面の上部を少し残すか、歪みを減らすか、箱と柱の高さの差を増やすか。歪みを抑制するのは難しいので、高さの余裕を大きくすることになりそう…(作りやすく、多少歪んでも機能に問題がないことが目標)

ペーパークラフトの改良
https://kengaku2.blogspot.com/2025/12/blog-post.html