2026年10月29日木曜日

泥岩露頭の透石膏

黒色頁岩表面の透石膏
黒色頁岩表面の透石膏(数ミリ)と褐鉄鉱
別所層の露頭で透石膏の小結晶を見ることがあります。泥岩の中にあったものではなく、露出後に泥岩の割れ目に水が入って、泥岩の中の硫化鉄や炭酸カルシウムが溶け出してできたものでしょうか。目視でわかるのは透石膏と泥岩を覆う褐鉄鉱。調べれば他にも微小な鉱物があるかもしれません。
地上の温度・圧力でできるなら、同じ材料で人為的に結晶作りができるかも……

山形中央高校化学部の石膏の結晶の研究
https://www.yamagatachuo-h.ed.jp/files/original/2023032517084061294175c43.pdf
https://www.yamagatachuo-h.ed.jp/files/original/202303251708221283e53e40c.pdf

泥岩の石膏
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/35864509


2026年9月25日金曜日

今を遺すアーカイブ

東信ジャーナルBlog版(2008年12月)
東信ジャーナルBlog版(2008年12月)

上田市デジタルアーカイブポータルサイトを見ると、まず「地域に残る写真や記録映像」について書かれています。古い記録を遺すことは大事ですが、それと同じくらい、今の記録を遺すことも大事で、そのための検討や取り組みは、もっと必要ではないでしょうか。

東信ジャーナルが今月で終刊するとのこと… ウェブのアーカイブも消えるのでしょうか…

公共サービス(図書館、広報、学校など)で、一人500MB程度の廉価または無料のストレージを提供するのはどうでしょうか。個人の写真や動画は、災害、劣化、散逸等で100年後には大半が失われているかもしれません。家族や地域の写真を遺したいと思う人は多いはず。いずれ膨大な映像の検索・分析が可能になり、貴重な歴史資料にもなるはずです。




2026年8月27日木曜日

自然博物館のイベント

三葉虫のはい跡(群馬県立自然史博物館)
直接関係ありませんが… 三葉虫のはい跡(群馬県立自然史博物館)

自然博物館のイベントがあるそうです。

第1回まちなか自然博物館(筑波大学令和8年度社会貢献プロジェクト)
2026年9月5日(土) 6日(日) 10:00-17:00 まちなかキャンパスうえだ
https://msc.tsukuba.ac.jp/news20260706/

菅平の自然、茨城県自然博物館・群馬県立自然史博物館の紹介や顕微鏡を使ったワークショップなど。観察したいものの持ち込みもできるとのこと。

上田市内や長野県内の博物館で連携したイベントも、もっとあれば楽しいかも。
(何か目玉になる展示・イベント・物品等が必要になるかもしれませんが。)

小規模な巡回展やウェブ展示を専門的に企画する所があっても良いかも…
貴重品の巡回展示は難しいですが、普通品やレプリカでも展示する価値のあるものはあるはず。遠方地域・海外との交流・交換が容易になるメリットもあると思います。



2026年7月28日火曜日

自由研究とデジタル顕微鏡アーカイブ

魚鱗化石『上田小県誌 第四巻 自然篇』(1963)P102
魚鱗化石『上田小県誌 第四巻 自然篇』(1963)P102

魚鱗化石の表面の模様には、隆起線、成長輪、溝条、棘列などがあって、ルーペ等で拡大して観察すると、とても微細できれいです。特に貴重な化石というわけではありませんが、身近に海や湖の時代の様々な化石があるのに、全く知らずにいるのは、もったいないような……

拡大観察は、ルーペとか、デジタルカメラのマクロ撮影でも良いですが、学校や博物館、公民館等でデジタル顕微鏡の使用サービスを提供できたら便利かも。さらに、撮影画像をデジタルアーカイブに登録して、コミュニケーションや記録の蓄積に利用したり。
こんなアーカイブシステムはどうでしょうか。
・デジタル顕微鏡で生物等を拡大撮影し、画像とテキスト(または手書きテキストの画像)をネットのデジタルアーカイブに登録。
・先生やボランティアからコメントを受ける。内容は簡単なアドバイスや参照に留める。評価や指導は厳禁。
・基本的に会員制・クローズド。運営側でデータをピックアップして一定規模の公開も行う。

今年の科学作品展は、2026年8月29日・30日のようです。


頁岩の化石クリーニング
https://kengaku2.blogspot.com/2021/03/blog-post_9.html
自由研究の化石採集
https://kengaku2.blogspot.com/2021/08/blog-post.html
掃いて捨てるほど 化石の日
https://kengaku2.blogspot.com/2021/10/blog-post.html
魚化石のビッグデータ
https://kengaku2.blogspot.com/2026/05/blog-post.html
微化石モンスター
https://kengaku2.blogspot.com/2019/07/blog-post_23.html
別所層の有孔虫化石
https://kengaku2.blogspot.com/2020/07/blog-post_15.html
アイスクリーム・コーン・ゾンビ?
https://kengaku2.blogspot.com/2025/10/blog-post.html

黒色頁岩の模型
https://kengaku2.blogspot.com/2023/01/blog-post.html
アーカイブ・エディティング
https://kengaku2.blogspot.com/2025/04/blog-post.html
化石の3D画像
https://kengaku2.blogspot.com/2025/07/3d.html
自由研究のアーカイブ
https://kengaku2.blogspot.com/2025/08/blog-post.html
シロウリガイ
https://kengaku2.blogspot.com/2020/01/blog-post_9.html
幻のクジラ化石名?
https://kengaku2.blogspot.com/2024/10/blog-post.html



2026年6月29日月曜日

松本郷と下之郷

 

『天正六年二月 上諏訪造宮帳』塩田十二郷の負担分
『天正六年二月 上諏訪造宮帳』塩田十二郷の負担分

「三御柱小縣郡 塩田拾二郷」(1578)の各郷(村)の数値をグラフにしてみました。気付いた点です。

・「塩田拾二郷」とありますが記載は11郷。記載のない村落は、八木沢、舞田、保野、山田、野倉、十人。舞田・保野は小泉庄の時代がある。他は隣接する別所や手塚等と一括だったのかも。東西松本郷は(もしかしたら下之郷も)元は一郷だった?
(初期の塩田十二郷は、例えば、松本郷、柳沢郷、本郷、五加郷、小島郷、中野郷、前山郷、手塚郷、山田郷、八木沢郷、別所郷、野倉郷?)
・負担の数字と村の規模の関係は不明確ですが、中世は近世以降よりも上流部の村の規模は相対的に大きかったのかも。
・西松本郷と下之郷は代官が同じ市左衛門尉。安曽神社と下之郷明神(現在の生島足島神社)を管轄していた? 兼任はこの二郷だけで他の郷にはない。下之郷と東西松本郷は同じ尾根川水系で、下之郷は松本郷の下流に位置する。本郷は産川水系であり、下之郷とは水系が異なり、地形的な上下関係もない。村を「郷」と呼んでいた中世には、本郷と下之郷を名称で関連付けることはなかったはずで、「松本郷の下之郷」と解されていたことは確実?
・柳沢郷が西松本郷と別になっている。何度か合併・分離をした?


『天正六年二月 上諏訪造宮帳』(1578)

三御柱小縣郡 塩田拾二郷
西松本郷 三貫五百文 代官 市左衛門尉
東松本郷 三貫文 代官 左近丞
手塚郷 四貫五百文 代官 弥衛門尉
別所郷 参貫文 代官 右衛門尉
魔山郷 四貫文 代官 小衛門尉
五家郷 壹貫五百文 代官 与五左衛門尉
柳沢郷 壹貫五百文 代官 内蔵助
小島郷 六百文 代官 半七郎
中野郷 八百文 代官 金子三助
下之郷 七百五十文 代官 市左衛門尉
本郷 壹貫文 代官 小左衛門尉
  合廿四貫百五十文
右之拾貮郷ヨリ此外三貫七百五十文小祝分
          小池右近丞取之


厩山、魔山
https://kengaku2.blogspot.com/2026/01/blog-post.html