2019年4月19日金曜日

黄鉄鉱ノジュールの観察

団球黄鉄鉱, 黄鉄鉱ノジュール
団球黄鉄鉱(上田創造館)

団球黄鉄鉱, 黄鉄鉱ノジュール
団球黄鉄鉱(『上田市誌 上田の地質と土壌』46頁より)

団球黄鉄鉱, 黄鉄鉱ノジュール
黄鉄鉱ノジュールの断面

団球黄鉄鉱, 黄鉄鉱ノジュール
黄鉄鉱ノジュールの断面(希塩酸で発泡しない)

団球黄鉄鉱, 黄鉄鉱ノジュール
皮膜状の鉱物がある黄鉄鉱ノジュール(希塩酸で発泡する)
1枚目の写真は上田創造館にある団球黄鉄鉱の標本、2枚目の写真は『上田市誌 自然編 上田の地質と土壌』にある団球黄鉄鉱の写真です。同質のようですが、色や縁の形に少し違いがあるようにも見えます。このタイプにも種類があるのかもしれません。

この黄鉄鉱ノジュールは海成砂泥互層の細粒砂岩またはシルト岩(火山噴出物?)に含まれていて、見た目は石灰質の砂岩ノジュールにも似ていますが、黄鉄鉱が豊富で、希塩酸で発泡しないものが多いようです。
3枚目の写真、黒い角礫のように見えるのは黄鉄鉱。
4枚目の写真は希塩酸をかけた様子で、まったく発泡しませんでした。(白い部分は光の反射)
5枚目の写真は表面に白い皮膜状の鉱物(たぶん方解石)があるもので、これは希塩酸で発泡しました。

この黄鉄鉱ノジュールの表面(上下)や黄鉄鉱・白鉄鉱化した植物化石の表面(上下)に、例のイシクラゲに似た黄鉄鉱・白鉄鉱の塊(オンバガネ・オンバンガネ)が出来ていることがあります。(泥層で単独に出来ていることもあります。)
それで、まとめて団球黄鉄鉱とか黄鉄鉱ノジュールとか呼ばれているのかもしれませんが、いくつかに分類できそうな気もします。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。