2019年10月12日土曜日

手塚八幡社 鬼板と寄進状

木造鬼板(手塚八幡社)
木造鬼板(手塚八幡社)

寄進状(手塚八幡社)
寄進状(手塚八幡社)

戦勝願文(手塚八幡社)
戦勝願文(手塚八幡社)

寄進状(手塚八幡社)
寄進状(手塚八幡社)

とっこ館で「手塚八幡社収蔵品展」を開催していました。29日までとのこと。
写真は木造鬼板(おにいた)と寄進状3通です。
(鬼板と聞いて褐鉄鉱を先に思い浮かべてしまうのが石好き… ちなみに、Wikipedia の説明文が「鬼面のないものをいう」になっていましたが、他の辞書では「鬼面のないものもいう」「鬼面がなくてもいう」等です。)

木彫八幡社鬼板(市指定文化財)
http://db.umic.ueda.nagano.jp/johogura/datadisp.php?arg_sano=668053

『上田市誌 文化財編 上田市の文化財』(1999) 100頁より引用
木造鬼板(手塚八幡社)(中略)鬼板は、桂材を用いた一本造で、阿形は面長二四・七cm、面幅一七・〇cm、面厚七・八cm。吽形は面長二四・三cm、面幅一六・六cm、面厚八・〇cmで、ほぼ同じ大きさにつくられている(中略)ただし鬼板の角(つの)は別材で彫成し、面部の枘穴(ほぞあな)に差し込む手法をとっていますが、すでに両面ともその角は失われています。
(中略)鬼板は素人づくりらしく、その彫技は手なれたものとはいえませんが、専門の彫り師が刻んだものとは異なり、全体に素朴さがにじみ出ており、本気で刻んだ作者の温もりが感じられます。製作年代は、その表現様式から室町時代後期と推定されます。


好みが分かれるかもしれませんが、とても良い表情の面だと思いました。
製作年代は、素人づくりとすれば、手本からの写しの可能性が高いので、室町時代後期以降ということになるのでしょうか。

鉱物標本は片付けられていて、代わりに寄進状3通(紙片5枚)が展示されていました。
以前『手塚誌』(2013)で見たことがあるものですが、これらはすべて同じ筆跡に見えます。(「文」「年」等)
紙も、変色して茶色のものと白っぽいものの2種かもしれません。変色の状態も似ています。何かの理由で、覚書などから起こして作成したものという可能性もあるかも。(各寄進状の四隅には画鋲の針の穴?があり、どこかに掲示して利用していた可能性も。) 文字間隔や字体は明治後半から昭和のような雰囲気… 素人の当て推量ですが。(同定可?)
「社領九百十文」は宝永差出帳(宝永3 1706)の「八幡宮 末社拝殿有 神領九百拾文」と同じ数字です。「社領五百九十文」についてはわかりません。

宝永差出帳(上田藩村明細帳)(宝永3 1706)
https://museum.umic.jp/hakubutsukan/syuzouhin/small/small_k104.html
真田信幸寄進状(国重要文化財)
https://museum.umic.jp/ikushima/kishomon/92-sanada-nobuyuki-kishinjyo.html

他に、地元の土の焼物の展示、大行満 願海の幟旗の展示などがありました。
(150年前の布を屋内でも1か月近く展示するのは保存上は大丈夫なのでしょうか…)
とっこ館
http://www.shiodanosato.jp/
「塩田の土とやきもの」展(2012年)
http://shinshu.fm/MHz/22.56/archives/0000389978.html
以前の願海の幟旗の記事
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/35825551

自然関係の標本展示はまた復活・充実してほしいですが、どうなるでしょう…

今週末は火のアートフェスティバルです。ただし、パンフレットに北御牧郷土資料館がないので、開館は無いのかもしれません。(台風の影響でフェスティバル自体がどうなるかわかりませんが。 ※追記:中止になったようです。)

19日(土)午後に、アケボノゾウ化石 ワークショップがあるそうです。
市報とうみ 2019年10月号 18頁
https://www.city.tomi.nagano.jp/category/sihou/146554.html

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