2021年7月17日土曜日

看板いろいろ、信州上田・塩田平の日本遺産ストーリー

生島足島神社 歌舞伎舞台 も構成文化財?
「生島足島神社 歌舞伎舞台」も構成文化財?

下之郷駅前の看板の図
下之郷駅前の看板の図。ラインは細く(幅約45m)、神社本殿を通らず、角度(約20度)は参道(約30度)とも異なる、謎ライン… (信濃国分寺も別所温泉も通らない)

中塩田駅前の看板の図
中塩田駅の看板の図。信濃国分寺も別所温泉も通らない、謎ライン…

別所温泉駅前の看板
別所温泉駅の看板の図。看板毎にバラバラ… 伸縮自在の脳内妄想レイライン?

上田市の日本遺産の看板(構成文化財等)の写真を収集中。
あまり現地には行けていなくて、ネットや頂き物が中心です。

未確認なのは「21 奈良尾 石造大姥坐像」。文章の細部が未確認なものもあります。
※追記:大姥坐像の看板は「令和2年度事業報告 構成文化財35箇所看板設置報告書」で確認できました。
https://www.city.ueda.nagano.jp/site/nihonisan/index.html

設置場所を予想しにくいもの。
10 ちがい石とその産地  とっこ館(手塚)前の南隅
17 別所温泉の岳の幟行事  別所神社神楽殿内
20 千駄焚き・百八手  舌喰池(手塚池)東
22 保野の祇園祭  保野塩野神社鳥居東
33 生島足島神社文書  歌舞伎舞台前西
35 別所線の鉄道施設  別所温泉駅西側入口階段上(他にもある?)

説明文は、資料からの変更もあるようです。
一番大きい変更は「生島足島神社 歌舞伎舞台」。構成文化財の資料に歌舞伎舞台は無いのですが、看板では「生島足島神社文書」と並んでいて、構成文化財のように見えます。
もしかして、構成文化財に追加されたのでしょうか?

(もしも構成文化財を自由に追加できるのでしたら、鉄道よりずっと古くから地域をつないできた道路も追加できないでしょうか。(東山道、鎌倉道、北国街道、上州街道、松本道、善光寺道、別所道、各地の峠道、信玄道・古戦場 など)
レイラインの幅さらに広げて、真田、丸子、武石の文化財も追加してみては…
対象を最大限に拡大した方が、日本遺産ストーリーに対する誤解・先入観(郷土自慢 みたいな)も減るのではないかと)

生島足島神社関係は他にも変更が多いです。

「21 生島足島神社 本殿内殿」の変更点
(説明を要約すると、古来、為政者から崇敬された。大地が御神体。参道が太陽の線。)

文化財名に「御本社」を追加。(生島足島神社 本殿内殿 --> 生島足島神社 御本社本殿内殿)

以下を削除。
「寛政11(1799)年に生島足島神社と社名を改めており、中世以降には「下之郷大明神」「諏訪法性大明神」などと呼ばれ、」
「境内には夫婦欅と呼ばれる樹齢800年を超えると推定される大木があり、良縁子宝等が祈願される」

「鳥居の真ん中」を削除。(「太陽が夏至には東の鳥居の真ん中から上がり、冬至には西の鳥居の真ん中に沈む」-->「夏至に東鳥居・東御門から朝日の太陽が昇り、冬至には西鳥居・西御門に夕日の太陽が輝く」)
(「朝日の太陽」「夕日の太陽」は微妙な表現? 朝夕の光が鳥居を通るというだけなら、おおよそ東西に向いていればそうなるので、何が特別か不明…)

勅使「差遺」は「差遣」の誤字?(※「遣」に修正されたようです)

日本遺産の品質は誰が責任を持つのでしょう?
地元では審査・認定した文化庁の責任と思っていそう… 文化庁は地元が責任を持つのが当然と思っていそう…(内容の真偽は無審査?) 曖昧なまま押し付け合って、内容に責任を持つ人が誰もいないという状況?

レイラインのことがよくわからない、という声があるそうですが、それは当然で、むしろ、こんな あやふやな話を"理解できてしまう"ことが謎なのでは…


「9月25日 百八手」は、一年で最も雨が降ってほしくない時期の一つ(稲刈り)のはずなので、どうするのか(晴れ乞いに変更とか?)と思っていたのですが、案内を見ると、どうも本当に雨乞いをやるみたい…
令和元年10月の雨乞い行事もそうでしたが、人の願いや思いに反する、神仏を信じない神事・仏事というのは、斜め上過ぎでは… 大雨で苦しむ人がいるときに、必要もない雨乞い行事ができる? 呪術であり、一般のお祭りイベントと同じに考えるのは危険…子供の参加は(心理面で)大丈夫?
塩田平ため池まつり・百八手(※中止のようです。花火は実施予定)
https://www.city.ueda.nagano.jp/site/nihonisan/48485.html

論社と偽因果
https://kengaku2.blogspot.com/2020/12/blog-post_25.html


「9月26日 上田市日本遺産シンポジウム」「旅行者目線のモニター調査から見る上田地域の日本遺産の可能性と課題」というのがあるそうで、ターニングポイントになる可能性はありますが、批判スルー、詳細スルーで、それぞれの立場を再認識して終わる可能性も…(この件で長野大学は第三者とは言えず、リスクを負っている?)
上田市日本遺産シンポジウム2021(※無観客・ネット配信に変更)
https://www.city.ueda.nagano.jp/site/nihonisan/47779.html

8月20日追記:上田市議会6月定例会の議事録がやっとウェブ閲覧可能になったようです。(1月半はかかりすぎでは…) シャトルバス5月利用者196名(1日10便、1便0.7人足らず?)等、その後の推移も気になるところ…
https://www.city.ueda.nagano.jp/site/gikai/40273.html
https://ssp.kaigiroku.net/tenant/ueda/SpTop.html

研究しているというなら、宣伝するだけでなく、「日本遺産のレイライン」とは何なのか、誰にもわかるように説明してみては…
「上田市の日本遺産のレイライン」は直線なのか、そうでないのか?
直線なら、角度は何度で、幅は何メートルなのか?
直線でないなら、その定義はどこにあるのか? 日本遺産の説明資料と矛盾しないのか? 等々…
(場所と時が決まれば太陽の方角は決まります。ところが日本遺産ストーリーの"光の線"は、場所が曖昧、時刻も曖昧、方角も曖昧… メディアも曖昧な説明をスローガンのように繰り返し…(消極的追随から循環増幅的にエスカレートする、プロパガンダのパターン)
思考停止を前提とする研究は、それが不合理というだけでなく、その研究に関わる人は思考停止の毒に冒され、不合理であっても、今は仕方がないこの前提では正しい、と判断するようになります。思考停止の毒が社会全体を劣化させることを歴史から学んで来たはずでは…)

新たなレイラインの仮説を研究するのは別にいいですけど…
利用価値のある事実を集めて、反証を見なかったことにする研究方法は正しい?
"日本遺産ストーリーのレイライン"と"別所温泉"はどうするのでしょう? こちらの検証は放棄、封印?
日本遺産認定で重ねてきたインチキも放置?

夏至の朝日と別所線の赤鉄橋
https://kengaku2.blogspot.com/2021/06/blog-post_27.html
Japan Heritage delusions
https://kengaku2.blogspot.com/2021/06/japan-heritage-delusions.html
朝日いろいろ、信州上田・塩田平の日本遺産ストーリー
https://kengaku2.blogspot.com/2021/06/blog-post.html
The pagoda where time has stopped in the Sengoku period
https://kengaku2.blogspot.com/2021/05/the-pagoda-where-time-has-stopped-in.html