ニシン科の魚鱗化石(約10mm) |
日曜日に川原の石ころ観察会があって参加しました。上流に海成泥岩がある所で、転石から化石採集も体験できました。写真はニシン科の鱗(約10mm)で、ヒシナイイワシ(Eosardinella hishinaiensis)でしょうか。
泥岩には硬軟ありますが、軟らかいものは壊れやすいので、川原で転石になっているのは、変質などのために全体または一部分が硬くなっているものとのこと。これをアーモンドチョコレートの法則と言うとか。(たぶんジョーク?)
軟らかい部分を含む大きめの岩塊は付近の露頭のものである可能性が高いですが、硬い小さめの塊は、別の場所や、人為的に運ばれたものである可能性もあって、化石の産出場所を確定するのは簡単ではないそうです。(千曲川で、サザエの貝殻とか、マダガスカル産のアンモナイトが見つかっても不思議はないわけです。)
今回見つけた魚や植物の化石は、どれも付近の中新世のものでほぼ間違いないようでした。
10年前、ブログに「知識経験の積み重ねができず、何十年経っても同じ状況、ということがないように。」などと書きましたが、進展は微々たるものです…
魚鱗化石も、別所層・青木層では毎度多数見ていますが、標本作り・観察・情報収集・基礎知識がまだまだ足りず、新しい気付きにあまり繋がっていません。
写真の魚鱗化石は左が頭側で、右が尾側。上下は不明。溝条の間隔は写真上側の方が写真下側よりもやや狭くなっています。現生の、どの種類のどの部位の鱗に似ているのか?と思い、情報を探してみるのですが、なかなか見つからず…
今後も、何ができるかわかりませんが、アイデアを出しながら謎解きを楽しめれば、と思っています。
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