穴あき石、天磐笛(あまのいわぶえ)? |
明治11年、明治天皇北陸巡幸の記録に天磐笛の話がありました。供奉員(ぐぶいん)が吹いても音が出なかったそうで、記事に櫻井宮内省書記官(桜井純造)、森田斐雄(あやお)の名前もありますが、彼らも吹いてみたのでしょうか。
改元の記念にどなたか演奏してみては……
『御巡幸参拾年 記念号』(1867)
https://trc-adeac.trc.co.jp/WJ11F0/WJJS07U/2000515100/2000515100100020/mh021200
https://trc-adeac.trc.co.jp/WJ11E0/WJJS06U/2000515100/2000515100100020/ht012100
上田行在行(所?)陳列品中二寸五分許にて中央に穴の通ぜる天然石有り、天磐笛と名け、戸隱山にて拾ひたる物なりと、供奉員等取りて吹きけるに、笛の音を發せず、其持主なる塩尻村原昌言なる者は、巧に之れを吹く由畏くも叡聞に達しければ、下戸倉の行在所に召させ給ふ、昌言光榮身に餘り、 玉座の御次にて吹奏し奉るに、河鹿の音に似たりと仰られければ之れより此笛を河鹿と改稱せり。
(中略)
(同駅行在所にて磐笛を天聴に供したるため小縣郡塩尻村原昌言へ御手当五円)
上野尚志(うえの たかもと 1811-1884)『信濃国小県郡年表』(明治17年)の諏訪部の鳴石の記事に「因記 上塩尻村原氏所藏石笛/南條村山崎氏明治年間千曲川にて拾ひ得たる石(黑色白点)」(活字本187頁)とあります。拾った場所が異なるので別の石でしょうか。(または石笛2個の記述?)
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