2019年9月1日日曜日

自由研究の作品展示

セミの抜け殻を調べた作品から作ったグラフ
セミの抜け殻を調べた作品から作ったグラフ

今年も上小児童生徒科学作品展を見てきました。193点中、地質関係は、身近な岩石や土について調べた作品(3)、鉱物や化石を集めた作品(5)、火山について調べた作品(1)、結晶関係(4)。

身近な動物の研究(鳥、魚、昆虫、カタツムリ、田んぼの微生物等)、市販の鶉の卵の孵化、木炭作り、気温や水温の調査、水質調査、引き抜いた雑草の耐久力(枯れにくさ)を調べた作品等々。

上のグラフはセミの抜け殻の数と高さを樹種毎に調べた作品のデータを使ったもので、偶々かもしれませんが、個数と平均の高さが比例するように見えました。大きな木の下には多くの幼虫がいて高く上るものが多いということなのかもしれませんが。

パンダが可愛く見える理由について調べた作品も興味深かったです。
Q8:ジャイアントパンダはどうして可愛いらしく見えるの?
https://www.ueno-panda.jp/dictionary/answer08.html

ヨーグルトのふたの比較も面白かったです。
ヨーグルトが付着しにくいフタ
http://bifidus.jp/products/cover.html
ヨーグルトのふたのひみつ
https://www.city.chiba.jp/kyoiku/gakkokyoiku/kyoikushido/25kagakuronbun.html
ヨーグルトのふた裏がヨーグルトをはじくことと、葉が水をはじくことの関係性について
https://www.city.chiba.jp/kyoiku/gakkokyoiku/kyoikushido/26kagakuronbun.html

実物標本の展示があるのはやはり良いですね。地質関係では多い作品で約50種でしたが、できるだけ多くの種類を集めてみるのも面白いのではないかと。例えば小さな標本で100~200ほど(B5またはA4サイズの箱で、25個×4~8箱)とか。砂や土も、赤、黄、白、黒等、色々あります。

岩石の分類はなかなか大変で、色や組成が同じに見えても、同一の可能性があるとは言えますが、そうではない可能性もあり、簡単には断定はできないです。疑いを持って観察すると、微妙な違いがあるように見えてきたりもします。結論を意識した考察をしたり、急いで答えを出そうとせずに、肩の力を抜いて、わからないことを楽しむくらいでも良いかと。

別所層=頁岩、青木層=砂岩・礫岩、というわけではなくて、別所層にも砂岩層、砂泥互層、礫混じり泥層等があり、青木層にも黒色頁岩や砂泥互層等があります。

別所層・青木層のノジュールが露出後に同じ場所で大きく変形することはあまり無いと思うので(壊れることはありますが)、「流れ」とは川の流れのことではないのではないかと…

黄鉄鉱ノジュールには方解石を含むものもあるようです。黄鉄鉱を含む砂岩もあります。(茶色の砂岩は酸化鉄に変化している可能性も。)

黄鉄鉱ノジュールの観察
https://kengaku2.blogspot.com/2019/04/blog-post_19.html

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