キショウブ(要注意外来生物) |
山から里に降りてくる朝の光(女神岳、夫神岳。手前の暗い所は烏帽子岳の影) |
生島足島神社 東鳥居 日の出(2021.8.4 5:32 太陽の方位約73度) |
生島足島神社 東鳥居 日の出(2021.8.4) |
9月上旬はまだ斜め鳥居の真ん中を昇る太陽を見られる? |
生島足島神社の池のカエル |
日本遺産は「ストーリー」+「ストーリー構成文化財」でしょうか。
「ストーリー」は文化財でなくても良い? (現代の創作、旅行商品とか、集客力があれば何でも可? それとも、遺産と呼ばれるのだから「ストーリー」も文化財の一部である必要がある?)
文化庁が認定する「日本遺産」は「ストーリー」だけで、構成文化財は(あくまでも「日本遺産ストーリーの構成文化財」であって)単独では「日本遺産」とは呼べない?(ストーリーを付加せずに「日本遺産」と呼ぶと詐称になる?)
別所温泉の活性化についての研究報告がありました。(別所温泉活性化プロジェクト(2014~)の「レイライン」「聖地」の効果など)
筑波大学 人文地理学研究グループ
地域研究年報 43号(2021年) −長野県上田市−
「別所温泉のツーリズム活性化に向けた取り組みとその課題」
http://www.geoenv.tsukuba.ac.jp/~chicho/nenpo.html
長野県観光関連統計
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/toukei/kanko.html
観光客数は、2016年(NHK大河ドラマ「真田丸」)は増加、その後は以前よりさらに減少、2019年(10月に別所線千曲川橋梁が崩落)も続落。2017年から2018年に老舗旅館の倒産が3件。プロジェクトの集客効果を実感したという声はなかったようです。
(「レイライン」「聖地」は既存の顧客層が離れるリスクもある、実験的な案件の可能性がありますが、マイナス効果の有無は不明。ただ、関連商品のウェブページを見ると、取り扱いを止めた理由は、低調だけでなく、商品イメージに何か違和感を感じた可能性もありそうな… 地元の人なら少し前にあった宗教&脱税の件も覚えているはず)
夏の朝、塩田平で日の出を待っていると、独鈷山や夫神岳の峯に朝日が当たって、それがだんだん里へ降りてきます。大昔から誰もが見てきた光景でしょう。女神岳の山頂東側の急斜面の場所を地元では「あさひ」(朝日、旭)と呼ぶそうです。西の山の麓が明るくなると、東の山脈から太陽が顔を出します。(生島足島神社、信濃国分寺はまだ烏帽子岳の影の中。)
日本遺産ストーリーの「夏至の朝日が照らす光の線」は実際に線が見えるわけではなく、光の方向を観察して、脳内でイメージするしかないものです。さらに、光の方向はどんどん変化するので、観察できる時間も場所も限定されるはずなのに、それが曖昧に、ぼかされています。あるのは斜め鳥居と曖昧なイメージ図だけ。
(曖昧にぼかして提供、自分好みに脳内補完して受容、という関係?)
レイラインと呼ぶ光の線が本当にあるのか、それはいつどこでどのように観察できるのか、確かめた人はいるのでしょうか?(生島足島神社の冬至の夕日と、泥宮の夏至の朝日を見ただけで、その場面以外はほとんど妄想なのでは?)
(保科百助等の実物教育の話を連想しました。この件も、曖昧表現×思い込み解釈×情報源に対する思い込み解釈=歴史=都市伝説 と同じ図式なのかも)
UCVレポートの日本遺産ガイド講座の動画を見たら、「レイライン」の定義がいくつも出てきて驚きました。ますます錯綜、混沌としてきているのでしょうか… 今後は「考えるな感じろ」みたいな話になって行く? 教育でも? 受講者はレイラインをどう説明するのでしょう…
そもそも、明確に定義できないようなストーリーテーマを文化庁は審査・認定した?
誰もあやふやにしか説明できないものを、どうやって確認?
最近はレイラインの説明から別所温泉を外している? 修正ではなく隠蔽?
(認定時の資料では 信濃国分寺-生島足島神社-別所温泉 の並びをレイラインとしていたのを、認定後の広報等では(別所温泉を外して)信濃国分寺-生島足島神社の「夏至の朝日の光の線」をフォーカスするようになり… 結果的に「夏至の朝日の光の線」はストーリーの不合理な部分から目をそむけるための、話題そらしの役割りをしている?
曖昧で、かつ、教義化・禁忌化しているために、担当がそれぞれに苦心して説明を考案、その結果、不合理・不整合な定義が乱立… 設計の問題を放置して建設工事を進めるようなことをすれば、投資・費用を上回る損害になるリスクも…)
レイラインの幅の話をしたときに、最初から厳密な話ではないのではないか、と言われたことがあります。もしかしたら、頭の中で、
(アバウトな)レイラインが(アバウトに)つなぐ「太陽と大地の(アバウト)聖地」
みたいな補完が自然にできている?(そのため、正確さに関心がなく、誤りがあっても気にならない? アバウトさが前提のストーリーであるために、明確化は、したくてもできない、構造的ジレンマ?)
でも、そんな 脳内レイライン を「〇〇遺産」のようにかついで観光客をもてなすのは、かなり難易度が高い気もします。やり方を間違えれば、感動や好感が一転して、怒り・嫌悪・嘲笑・恥辱に変わることも。
(夏至の朝日の記事に夕日の写真を添えたり、今年の夏至の記事に説明無しに過去の写真を使ったり… こまけぇこたぁいいんだよ?)
(泥宮の夏至の日の出位置は烏帽子岳山頂よりも南、生島足島神社の冬至の日没位置は女神岳よりも南。これも、こまけぇこたぁいいんだよ?)
信濃毎日新聞に「(生島足島神社では)夏至の前後に鳥居越しに朝日が昇る。」「生島足島神社の東鳥居越しに昇る夏至の太陽。(※中略)21日午前5時36分」とあったので、この「夏至の前後」がどれくらいの期間か、調べてみました。
(1) 2021年6月21日 午前5時36分 生島足島神社 の太陽の方位を「こよみの計算」で調べる。
結果は 69.0°(緯度:36.3608° 経度:138.2187° 標高:470.0m)
(2) 日の出の40分後(現地で太陽が見られる時刻)に方位が69.0°以下になる期間を調べる。
7月21日 日の出 4:41 62.9° 40分後 5:21 68.8°
7月22日 日の出 4:41 63.1° 40分後 5:21 68.9°
7月23日 日の出 4:42 63.4° 40分後 5:22 69.2°
少なくとも夏至を含む約2か月間(5月下旬~7月下旬)は、同様の「鳥居越しに昇る太陽」を見ることができる、ということになるようです。(追記:8月初めの写真を上に提示しました。9月まで行ける?)
鳥居越し 夏至の日昇る 上田・生島足島神社 2021/06/22
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2021062100670
こよみの計算
https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/koyomix.cgi
(「20人ほどが同神社に集まった」というのは少ないような気がして、当日行った人に聞いてみたのですが、正しいそうです。(UCVレポート「15人ほど」は太陽が見えるまで粘っていた人数?) 太陽が鳥居の中に入るように自分が動かないといけないので、ありがたみはそれほど感じない、とも… また来たいと思う人は少ない?
当日の写真をよく見たら、参道の北側に場所取りをしているので、皆さんリピーターで、日の出位置が鳥居の正面でないことは知っているのですね。「斜め鳥居の真ん中を上る夏至の朝日の写真を撮影する」という "ミッション・コンプリート" が一番の目的なのかも)
日本遺産認定1周年記念に、構成文化財の説明板巡りとかも、いかがでしょうか。35個もあって大変かもしれませんが。オカルト嫌いな人や civic shame を感じている人にとっては苦痛?
(側にある古い看板が汚れたままなのを見て、新しい看板もこのまま放置なのかな、と思ったり… 雑巾で拭いたら文字まで落ちる?
強風時には看板は危険物。特に近年見かける大きな看板は大丈夫でしょうか。ダウンバースト等の強風にも安全な強度と耐久年数はどれくらい? 安全確認、注意喚起、補償対策などの負担も増えるのでは…)
別所線の地元向けの企画で、プチ旅行プランの募集とかもどうでしょうか。別所線を使った半日~数日程度の旅行の簡単なプランまたはレポートを募集して、提出と引き換えに記念グッズを進呈(先着順)、応募者には抽選で割引券等、とか。(リターン・予算がほとんど無くても、丁寧な対応をすれば、協力的な活動を楽しむ人もいるのではないかと。)
朝日いろいろ、信州上田・塩田平の日本遺産ストーリー
https://kengaku2.blogspot.com/2021/06/blog-post.html
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。