2021年11月6日土曜日

脱日本遺産、泥宮の朝日、レイラインの競合

泥宮 夏至の朝日
泥宮 夏至の朝日の写真パネル(日の出位置は頂上よりも南)

斜め鳥居と架空レイライン
日本遺産を象徴する 斜め鳥居架空レイライン? どう案内する?

泥宮に夏至の朝日の写真パネルが設置されたとのこと。
日本遺産のマークが無く、もしかして補助金対象外?

泥宮は日本遺産の構成文化財ですが、申請資料には泥宮の夏至の朝日の話はありませんでした。レイライン関係の説明は、「かつては生島足島神社の西鳥居とまっすぐな道で繋がっていたといい、御神体を同じくするこのふたつの神社は、深い関係があることを示す。神社はレイラインを構成する、聖地のひとつとして親しまれている。」
(ただし「まっすぐな道」は絵図等で確認できず、後付けの脚色という可能性も。)

日本遺産ストーリーで泥宮の扱いが小さいのは、信濃国分寺-生島足島神社-別所温泉 のラインと競合するためでしょうか。太陽の線に近いはずの、王子塚、皇子塚、無量寺、手塚八幡社、塩田水上神社などを構成文化財から外しているのも競合を隠すため?
申請時には、レイラインの競合を意識する、合理的な感覚があったのかも。(関連ログ ご当地検定)
認定後に泥宮とその先に注目するようになったのは、日本遺産レイラインが脳内絶対化して、競合を避ける必要を感じなくなったため? もしそうなら、危険度は上がりますが、事例としては興味深いです…

泥宮、生島足島神社、信濃国分寺の日の出時刻は異なるので、泥宮の日の出の方角は「信濃国分寺と生島足島神社を結ぶ、夏至の朝日が照らす光の線」(日本遺産パンフレットのレイライン。実在するか未確認)とは一致せず、必ずズレることになります。生島足島神社で約1度(太陽約2個分)、信濃国分寺で約2度(太陽約4個分) どの地点・時刻の方角を選ぶ? こまけぇこたぁいいんだよ?

写真パネルの裏に解説文があって「烏帽子岳-信濃国分寺-生島足島神社-泥宮-女神岳」をレイラインと言っています。しかし、日本遺産ストーリーのレイラインは、解説文にはない「別所温泉」を通る直線です。
では、塩田地域の人は「烏帽子岳-信濃国分寺-生島足島神社-泥宮-女神岳」の直線が「別所温泉」を通ると考えるのでしょうか? 観光客にそう案内するのでしょうか? 子供達にそう教えるのでしょうか?


日本遺産は将来像をイメージできるでしょうか? 知名度向上と(”次”を見つけるための)時間稼ぎにはなったのかも… 今が分岐点?
(前向きに考えるなら、「ワクチン」のようなものにはなるのかも… 熱狂してしまう人もいるかもしれませんが…)
(2016年真田丸のときも、チャンスを活かせず、目に見えない失敗がたくさんあったような。反省無く、形式的なアウトプットばかり?)

地域の歴史で関心が高いものは(日本遺産より優先度を下げたりせずに)応援・支援した方が良いかと。
・真田氏・上田城・山城
・別所線(上田丸子電鉄)
・赤松小三郎・松平忠固
・産都上田
・木曽義仲・手塚光盛・北条氏
・加舎白雄
・農民美術
・たけしカルタ歴史さんぽみち
等々

御朱印、鉄印の真似で、各地の古道・峠道の集印の限定企画とかもどうでしょうか。(道印? 食・歴史・地理・地質等の組み合わせで。湯坂を越えて厄除け饅頭とか、鎌倉道であんぱん&コーヒーとか…)

別所線は101周年イベント(リベンジ)を積極的にやっても良いかも。100周年もほぼ単独だったので、日本遺産抜きでも変わらない?

カルタの歌「夏至の日の」は「冬の空」に訂正されたようですね。
「うえだ乙女百人一首」を製作!オリジナルデザインのカルタを「上田女子短期大学の学生有志」がつくる
https://ameblo.jp/idem2007/entry-12664130233.html

ちなみに、「塩田」「手塚」の名前は外来(山梨 笛吹市一宮町塩田(しおだ)、大阪 帝塚山(てづかやま))という話もあるそうですが、研究等は見たことがありません。

泥宮は上窪池の上で、前が烏帽子岳、後ろが女神岳(産川の水源の方向)。前後の山の方向に配置したら、たまたま、生島足島神社に向いて、夏至の日の出方向と一致した、という感じなのかも。創建や移設のときに意識していたのか、後で気付いて手直し等もしたのか。
始まりは偶然でも、そこに関係性や意味を見つけてしまうのが人間の認知・理性で、その中で文化が成立してきたことは、史実でもあり… それを現代にやっているのがレイライン研究の一側面?

補充調査報告書に大日如来関係の調査結果がありましたが、大日如来の石碑は一般的な供養碑として墓地などにあり、また、道路沿いには(馬頭観音のように)牛の供養碑としても多く建てられたと言われます。密教系の寺院、特に真言宗ではたいてい大日如来像があります。多すぎて、特定の信仰との結び付きを明確にするのはとても難しいような…
明確に否定もできないから、こじつけて強弁するには都合が良いのかもしれませんが。

看板いろいろ、信州上田・塩田平の日本遺産ストーリー
https://kengaku2.blogspot.com/2021/07/blog-post.html
夏至の朝日と別所線の赤鉄橋
https://kengaku2.blogspot.com/2021/06/blog-post_27.html
Japan Heritage delusions
https://kengaku2.blogspot.com/2021/06/japan-heritage-delusions.html
朝日いろいろ、信州上田・塩田平の日本遺産ストーリー
https://kengaku2.blogspot.com/2021/06/blog-post.html
The pagoda where time has stopped in the Sengoku period
https://kengaku2.blogspot.com/2021/05/the-pagoda-where-time-has-stopped-in.html

2021年10月20日水曜日

湖成層の化石

湖成層
湖成層

湖成層
湖成層(右は現代の犬の足跡)

貝化石の破片
貝化石破片の表面。藍鉄鉱化?

藍鉄鉱化した植物化石?
藍鉄鉱化した植物化石?


上小湖成層の貝化石はときどき見てはいるのですが、標本にしたことはありません。露出しているのは半分壊れていて、残りを壊さずに採取するのも難しそうなので。地層を掘り込むわけにもいかず…
窪みは足跡化石かもしれないので注意して見るようにしています。露出が狭く、連続はわかりにくいです。

自由研究の岩石・鉱物採集(桃簾石、オーケン石など)
https://kengaku2.blogspot.com/2021/08/blog-post_20.html
自由研究の化石採集
https://kengaku2.blogspot.com/2021/08/blog-post.html
看板いろいろ、信州上田・塩田平の日本遺産ストーリー
https://kengaku2.blogspot.com/2021/07/blog-post.html
夏至の朝日と別所線の赤鉄橋
https://kengaku2.blogspot.com/2021/06/blog-post_27.html
Japan Heritage delusions
https://kengaku2.blogspot.com/2021/06/japan-heritage-delusions.html

2021年10月9日土曜日

掃いて捨てるほど 化石の日

魚鱗化石 ニシン科?
魚鱗化石 ニシン科? 隆起線はこの写真では見えません。

魚鱗化石 ハダカイワシ科?
魚鱗化石 ハダカイワシ科? 隆起線と溝条を確認できます。

不明化石
不明化石 空洞化した有孔虫?

国際化石の日が10月第2週の土日、日本古生物学会の化石の日が10月15日。
「掃いて捨てるほど」という言葉がありますが、小さな化石は本当に掃いて捨てられていたりします…
たまには、そんな身近に無数にある、大昔の生き物の遺骸を観察してみるのもいかがでしょうか。

クリーニング中のクジラ化石の展示はもう少し先?

日本古生物学会 化石の日
http://www.palaeo-soc-japan.jp/fossilday/

今年の自由研究作品展は地学関係はわずかのようです。採集イベント等が少なかった影響でしょうか。川原の石ころとか、小さな化石なら、資料集めに支障はないと思いますが、情報量は現状では少ないのかも… かと言って、安易に増やすのもまずいジャンル…
令和3年度 第65回 長野県学生科学賞作品展覧会
http://kagakusakuhinten.sakura.ne.jp/

自由研究の岩石・鉱物採集(桃簾石、オーケン石など)
https://kengaku2.blogspot.com/2021/08/blog-post_20.html
自由研究の化石採集
https://kengaku2.blogspot.com/2021/08/blog-post.html

2021年9月8日水曜日

茂みを見たらクマと思え?

ツキノワグマ、イノシシ、ニホンザルの目撃・痕跡報告件数
ツキノワグマ、イノシシ、ニホンザルの目撃・痕跡報告件数(上田市の注意情報より)

タヌキ
タヌキ(夜間監視カメラ)

上田市 注意情報のクマ等の目撃・痕跡報告数をグラフにしてみました。数え漏れがあるかもしれません。
クマはほとんど目撃情報で、痕跡の報告は2020年4件、2021年0件。
目撃≒遭遇=重大な危険の発生 と考えるべきで(実際に襲撃された件も含んでいます)、目撃後に注意情報を出すのでは遅いのでは…
痕跡や監視カメラの情報を収集して、注意喚起や対策はしている?

目撃が増えるということは、昼間、集落近くで活動するケース・個体が増えているということ。
クマはもともとおとなしく臆病な動物とも言われますが、体力だけならクマが人を恐れる必要性は低く(本州の森林では突出していて、おそらくクマの敵はクマ)、クマが人を恐れるのは昔から人が武器で攻撃してきたからではないかと。攻撃が減り人への恐れが減るのなら、活動範囲はさらに接近、(平野部でも)重なることになる?(単に"駆除"では恐れを知らない性格を増加させる? 言葉は悪いですが、野生動物を虐待・圧迫し続けないと(人間にとっては)共存できないという関係?)
(災害関係では、断片的な情報と憶測で結論ありきの強バイアスな話を展開する事例をたくさん見ることができます…)

群馬県 クマによる人身被害が発生しましたので、注意してください
https://www.pref.gunma.jp/04/e23g_00021.html
松本市 ツキノワグマによる人身被害防止について
長野市 野生獣(クマなど)の出没について
出没情報・人身被害件数・捕獲数(速報値) 環境省
http://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort12/effort12.html

ヒグマは「本州には少なくとも34万年よりも古い時代と14万年程前の2回にわたってユーラシア大陸から本州に渡来していた」とのこと。本州のヒグマは絶滅。ツキノワグマも複数回渡来したことはたぶん確実。
【国立科学博物館】本州にかつて生息していたヒグマの起源の解明
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000305.000047048.html

ツキノワグマの子殺しの話(記録は2016年)。2017年にNHKの放送(記録は2015年)がありましたが、それへの言及や比較がないのは、スルーか、情報提供を受けられなかったか、あるいは何か不都合があったのか…
ツキノワグマの子殺しについての論文を発表
https://picchio.co.jp/news/2691
ツキノワグマ オスに子グマ殺す習性あるか NPO法人が確認
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20211015/1010020212.html
森の王者 ツキノワグマ ~母と子の知られざる物語~
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20170115


自由研究の岩石・鉱物採集(桃簾石、オーケン石など)
https://kengaku2.blogspot.com/2021/08/blog-post_20.html
自由研究の化石採集
https://kengaku2.blogspot.com/2021/08/blog-post.html
看板いろいろ、信州上田・塩田平の日本遺産ストーリー
https://kengaku2.blogspot.com/2021/07/blog-post.html
夏至の朝日と別所線の赤鉄橋
https://kengaku2.blogspot.com/2021/06/blog-post_27.html
Japan Heritage delusions
https://kengaku2.blogspot.com/2021/06/japan-heritage-delusions.html

2021年8月20日金曜日

自由研究の岩石・鉱物採集(桃簾石、オーケン石など)

桃簾石
桃簾石

オーケン石(オケナイト)・方解石
オーケン石(オケナイト)・方解石

化石採集体験のおまけ?で小さな鉱物標本の作成と観察もしました。
今回はすべて旧真田町産で、桃簾石、オーケン石(オケナイト、ラビットテール)、黄鉄鉱など。
結晶の撮影はやはり機材に依存…
小さい結晶なら身近な場所でもいろいろ観察できてそれなりに楽しめるのではないかと。(化石や鉱物の楽しみは無制限に共有できるわけではないですが…)

今年も作品展覧会はWeb開催(10月中旬~11月下旬)とのこと。
https://event.yomiuri.co.jp/jssa/contact

※公開されました。
令和3年度 第65回 長野県学生科学賞作品展覧会
http://kagakusakuhinten.sakura.ne.jp/

自由研究の化石採集
https://kengaku2.blogspot.com/2021/08/blog-post.html
看板いろいろ、信州上田・塩田平の日本遺産ストーリー
https://kengaku2.blogspot.com/2021/07/blog-post.html
夏至の朝日と別所線の赤鉄橋
https://kengaku2.blogspot.com/2021/06/blog-post_27.html
Japan Heritage delusions
https://kengaku2.blogspot.com/2021/06/japan-heritage-delusions.html
Japan Heritage fake ley-line
https://kengaku2.blogspot.com/2022/02/japan-heritage-fake-ley-line.html