2021年5月31日月曜日

UCV50周年 太郎山の自然

ユキノシタ
ユキノシタ

UCVが創立50周年とのこと。地域文化への貢献は多大で、市や教育委員会、公民館、市民団体等は大いに顕彰して良いのではないかと。過大評価ではなく、ローカルニュース、講演の撮影・編集・放送、ライブカメラ等、どれだけ助かっているか、本当にありがたいです。
(直接の関係は無いのでしょうけれど、新聞、時報、有線放送電話のようなローカルメディアの伝統が受け継がれている部分もあるのかも。)

記念事業「​フォトで巡る 太郎山の自然」は新作のようですが、一層の充実と、これまでの映像アーカイブの活用や、県内外・国内外の広域交換 等もさらに進展すれば良いなと思います。

上田ケーブルビジョン創立50周年記念事業「​フォトで巡る 太郎山の自然」
https://www.mt-taro.com/

『上田小県誌 第5巻』(昭和48 1973)の「太郎山山系の植物」の一覧を書き出してみました。(誤字や現在一般的でない表記は書き換えました。網羅的というわけではなく、普通種で記載のないものもあります。カテンソウ、レンプクソウ、ウワバミソウ、ヒゲネワチガイソウ、ニリンソウ、ヒトリシズカ、キケマン、コンロンソウ、ノブキ、ハルユキノシタ、ハシリドコロ、ウバユリ、マムシグサ、ホトトギス 等)

『上田小県誌 第5巻 補遺・資料篇(2) 自然』(昭和48 1973) 150-151頁より(誤字修正 他)
(2)太郎山山系の植物
【シダ植物】
[イワヒバ科]
イワヒバ
ヒモカズラ
[トクサ科]
スギナ
[ハナヤスリ科]
ハナヤスリ
[ゼンマイ科]
ゼンマイ
[シノブ科]
シノブ
[ウラボシ科]
イヌワラビ
イワオモダカ
イワデンダ
オサシダ
クジャクシダ
シシガシラ
トラノオシダ
ナライシダ
ハリガネワラビ
ビロウドシダ
ヒメシダ
ヘビノネゴザ
ワラビ

【裸子植物】
[イヌガヤ科]
イヌガヤ
[マツ科]
アカマツ
カラマツ(栽植)
[スギ科]
スギ(栽植)
[ヒノキ科]
ネズ(ネズミサシ)
ヒノキ(栽植)
ビャクシン

【被子植物】
[ドクダミ科]
ドクダミ
[センリョウ科]
フタリシズカ
[ヤナギ科]
イヌコリヤナギ
バッコヤナギ
[クルミ科]
オニグルミ
[カバノキ科]
シラカバ
ツノハシバミ
ハンノキ
[ブナ科]
カシワ
クヌギ
クリ
コナラ
ミズナラ
[ニレ科]
エノキ
ケヤキ
コブニレ
ニレ
[クワ科]
カジノキ
カラハナソウ
クワ
[イラクサ科]
コアカソ
[ビャクダン科]
カナビキソウ
ツクバネ
[ウマノスズクサ科]
ウスバサイシン
[タデ科]
アキノウナギツカミ
イタドリ
イヌタデ
オオミゾソバ
ギシギシ
クリンユキフデ
ケイタドリ
ソバカズラ
ネバリタデ
ヒメスイバ(帰化)
ママコノシリヌグイ
ミズヒキ
[アカザ科]
アカザ
[ヒユ科]
イノコズチ
[ナデシコ科]
エゾノカワラナデシコ
カワラナデシコ
ヒメタガソデソウ
フシグロ
ナンバンハコベ
[キンポウゲ科]
アキカラマツ
アズマイチゲ
ウマノアシガタ
オキナグサ
キツネノボタン
クサボタン
サラシナショウマ
ボタンズル
ミスミソウ
ヤマオダマキ
ヤマトリカブト
[アケビ科]
アケビ
ミツバアケビ
[メギ科]
メギ
[ツヅラフジ科]
カミエビ
コオモリカズラ
[モクレン科]
キタコブシ
チョウセンゴミシ
ホオノキ
マツブサ
[クスノキ科]
オオバクロモジ
ダンコウバイ
ヤマコウバシ
[ケシ科]
クサノオウ
タケニグサ
ムラサキケマン
ヤマエンゴサク
[アブラナ科]
イヌナズナ
カキネガラシ(帰化)
タネツケバナ
ナズナ
ハタザオ
マメグンバイナズナ
モイワナズナ
ヤマハタザオ
[ベンケイソウ科]
キリンソウ
チチッパベンケイ
ツメレンゲ
ベンケイソウ
ホソバノキリンソウ
[ユキノシタ科]
イワガラミ
ウツギ
ケバイカウツギ
コウツギ
タマアジサイ
チダケサシ
ノリウツギ
ネコノメソウ
バイカウツギ
ヒメウツギ
ヤブサンザシ
ヤマアジサイ
[バラ科]
アンズ(逸出)
ウラジロノキ
カマツカ
カワラサイコ
キジムシロ
キビノナワシロイチゴ
キンミズヒキ
クマイチゴ
クロイチゴ
コキンバイ(少)
コゴメウツギ
ザイフリボク
サクラ(sp.)
シモツケ
ズミ
ダイコンソウ
テリハノイバラ
ナワシロイチゴ
ナンキンナナカマド(少)
ニガイチゴ
ヤマブキ
モモ(逸出)
ヤマブキショウマ
ワレモコウ
[マメ科]
イタチササゲ
イヌエンジュ
カワラケツメイ
キハギ
クズ
クララ
コマツナギ
サイカチ
スズメノエンドウ
ヌスビトハギ
ネコハギ
ネムノキ
フジ
フジキ(稀)
フタバハギ
マキエハギ
マルバハギ
ミヤコグサ
メドハギ
ヤハズグサ
ヤブマメ
ヨツバハギ
[カタバミ科]
カタバミ
[フウロソウ科]
ゲンノショウコ
[ミカン科]
イヌザンショウ
コクサギ
サンショウ
[ニガキ科]
ニガキ
[ヒメハギ科]
ヒメハギ
[トウダイグサ科]
トウダイグサ
ノウルシ
[ウルシ科]
ツタウルシ
ヌルデ
ヤマウルシ
[モチノキ科]
ソヨゴ
[ニシキギ科]
カントウマユミ
コマユミ
ツリバナ
ツルウメモドキ
ツルマサキ
ニシキギ
[ミツバウツギ科]
ミツバウツギ
[カエデ科]
ウリカエデ
ウリハダカエデ
ハウチワカエデ
ヤマモミジ
[ムクロジ科]
モクゲンジ(逸出)
[アワブキ科]
アワブキ
[ツリフネソウ科]
ツリフネソウ
[クロウメモドキ科]
クマヤナギ
クロウメモドキ
クロツバラ
[ブドウ科]
ギョウジャノミズ
ツタ
ノブドウ
ヤマブドウ
[シナノキ科]
カラスノマゴ(少)
シナノキ(少)
[サルナシ科]
マタタビ
[オトギリソウ科]
オトギリソウ
トモエソウ
[スミレ科]
アオイスミレ
アカネスミレ
アケボノスミレ
イブキスミレ
エゾアオイスミレ
エゾノタチツボスミレ
キソスミレ(稀)
ケタチツボスミレ
ゲンジスミレ
シロバナエゾノタチツボスミレ
スミレ
タチツボスミレ
ツボスミレ
ニオイタチツボスミレ
ノジスミレ
ヒナスミレ
[キブシ科]
キブシ
[グミ科]
ナツグミ
[アカバナ科]
アカバナ
アレチマツヨイグサ
ウシタキソウ
オオマツヨイグサ
[ウコギ科]
ウコギ
ウド
タラノキ
ハリギリ
[セリ科]
ウマノミツバ
カノツメソウ
スズサイコ
チドメグサ
ホタルサイコ
ミツバオウレン
ミツバ
ヤブジラミ
[ミズキ科]
ハナイカダ
ヤマボウシ
[リョウブ科]
リョウブ
[イチヤクソウ科]
イチヤクソウ
ウメガサソウ
[ツツジ科]
スノキ
ナツハゼ
ネジキ
ホツツジ
ヤマツツジ
レンゲツツジ
[サクラソウ科]
オカトラノオ
コナスビ
[ハイノキ科]
サワフタギ
[モクセイ科]
イボタノキ
コバノトネリコ
[フジウツギ科]
フジウツギ
[リンドウ科]
イカリソウ
センブリ
ツルリンドウ
ハナイカリ
フデリンドウ
[カガイモ科]
イケマ
ガガイモ
フナバラソウ(少)
[ヒルガオ科]
アサガオ(逸出)
ネナシカズラ
ヒルガオ
[ムラサキ科]
イワムラサキ(稀)
ホタルカズラ
ミズタビラコ
クマツヅラ科
クサギ
ムラサキシキブ
ヤブムラサキ
[シソ科]
イブキジャコウソウ
ウツボグサ
オドリコソウ
カキドオシ
カワミドリ
キタノカワミドリ
キバナアキギリ
キランソウ
クルマバナ
クロバナヒキオコシ
トウバナ
ナギナタコウジュ
ヒキオコシ
ヒメオドリコソウ
ヒメジソ
ムシャリンドウ
ヤマハッカ
[ナス科]
ヒヨドリジョウゴ
[ゴマノハグサ科]
オオイヌノフグリ
クガイソウ
コシオガマ
シオガマギク
ビロウドモウズイカ(帰化)
ママコナ
[オオバコ科]
オオバコ
[アカネ科]
アカネ
カワラマツバ
ヘクソカズラ
ヤマムグラ
ヨツバムグラ
[スイカズラ科]
オトコヨウゾメ
ガマズミ
カンボク
コバノガマズミ
スイカズラ
ツクバネウツギ
ヒョウタンボク
ミヤマウグイスカグラ
ミヤマガマズミ
[オミナエシ科]
オトコエシ
オミナエシ
[マツムシソウ科]
マツムシソウ
[キキョウ科]
キキョウ
シデシャジン
ソバナ
ツリガネニンジン
ヤマホタルブクロ
[キク科]
アキノキリンソウ
アキノノゲシ
アメリカセンダングサ
アレチマツヨイグサ
アワコガネギク
イヌヨモギ
ウスユキソウ
ウラゲヒメアザミ
エゾタンポポ
オケラ
オトコヨモギ
オニタビラコ
カセンソウ
カワラヨモギ
ガンクビソウ
キオン
キクアザミ
コウゾリナ
ゴマナ
サジガンクビ
サワギク
サワヒヨドリ
シロヤマギク
センボンヤリ
タカサゴソウ
タムラソウ
ダンドボロギク
チチコグサ
ナンブアザミ
ニガナ
ノコギリソウ
ノコンギク
ハンゴンソウ
ヒメジョオン
ヒメムカシヨモギ
ヒヨドリバナ
ヒレアザミ
フキ
メナモミ
モミジガサ
ヤクシソウ
ヤナギタンポポ
ヤブタバコ
ヤブレガサ
ヤマシロギク
(ヤマハッカ ※誤記?)
ヤマボクチ
ユウガギク
ヨツバヒヨドリ
ヨモギ
ヨメナ
リュウノウギク
[イネ科]
ウシノケグサ
エノコログサ
オガルカヤ
カモジグサ
ススキ
トボシガラ
ナガハグサ
ノガリヤス
ノゲナガスズメノチャヒキ
メガルカヤ
ヨシ
[カヤツリグサ科]
アブラガヤ
タガネソウ
[サトイモ科]
コウライテンナンショウ
セキショウ
[ツユクサ科]
ツユクサ
[ユリ科]
アマドコロ
アマナ
エンレイソウ
オオバギボウシ
カタクリ(稀)
キジカクシ
キスゲ
サルトリイバラ(少)
サルマメ
スズラン
チゴユリ
ノビル
バイケイソウ(少)
ヤブカンゾウ
ヤマガシュウ
ヤマラッキョウ
コオニユリ(少)
ニラ
[ヤマノイモ科]
ウチワドコロ
トコロ
[ショウガ科]
ミョウガ(逸出)
[アヤメ科]
アヤメ
[ラン科]
シュンラン

2021年5月25日火曜日

The pagoda where time has stopped in the Sengoku period

前山寺三重塔
前山寺三重塔(窓・欄干が無い)

弘法山(塩田城)
弘法山(塩田城) 写真左の山麓に前山寺。塔は本堂や木に隠れてここからは見えない?

ちがい石の案内看板(とっこ館)
ちがい石の案内看板(とっこ館)

前山寺(ぜんさんじ)の三重塔は戦国時代に村上・福沢氏への武田信玄の侵攻によって建築途中のまま残されたとも言われます。
三重塔や中禅寺薬師堂が残ったのは、今から見ればありがたいことで、塩田城退去についてはもう少し注目しても良いのではないかと。(もしも塩田城で戦っていたら、すべて焼けて何も残らなかったかも… 塩田平・別所温泉の寺社の中には村上・福沢氏の時代に現在の形になったものも多くあるのではないでしょうか。(北向観音の成立も実際はこの時代? 「北に向けた」という話(建物は北西向)は村上氏本拠の坂城に向けた話? 笹竜胆は村上氏を意味した? 下之郷"生島足島神社"と前山"塩野神社"も村上・福沢氏が式内社らしく作り変え、中央のお墨付きも得ようとして"未完"だったのを、江戸時代になって実現させた?) 福沢氏の一部は、その後、小笠原氏に仕官し、その子孫が福沢諭吉 という説があります。)

塩田城自落
https://museum.umic.jp/ikushima/history/shinano-shiodajyo.html

月満つればすなわちかく の発想で、未完にするという話もありますが、この塔の場合はどうでしょうか…

前山寺三重塔は下から見ると屋根が広く、大きく見え、横から見ると一番上の屋根が縦に長いためか、細く小さく見えます。トリックアートとまでは言いませんが、印象が大きく変化して面白いです。

本堂屋根の焼き印?文字については手持ちの資料では見つからず。"水"と懸魚を組み合わせて単純化したデザイン("水"をちょっとだけアレンジ?)のように見えます…


先日とっこ館の前を通ったら、ちがい石の案内看板がありました。現地(弘法山)から離れていますが、標本展示がある関係でしょうか。(説明文は構成文化財の資料と同じ。)
「弘法山だけでしか産出しない」というのは誤り、嘘です。(上田市誌文化財編(249頁)は、自然編の「ここだけに見られる」(23頁)という曖昧表現を思い込み解釈した? (自然編には母岩の分布の記述もあります。) とっこ館の展示品の一部は弘法山産ではないと聞いたことがあります。)

2021年9月更新の構成文化財マップに「産地非公開のため」とありましたが、「ちがい石の産地」は上田市指定天然記念物で、場所(採集禁止の場所)は当然、公表されているはず。
産地保護のため、乱獲を助長するような産地情報の広報は控えたいので、という意味でしょうか… 「現地は採集禁止のため」とかでも良いかも。
構成文化財一覧 構成文化財マップ
https://www.city.ueda.nagano.jp/site/nihonisan/36051.html

情報発信及び誘客環境の整備に向けた調査研究事業(「日本遺産の認知度や各種施策に対する評価、誘客要因の可能性などをWEB調査した」) というのがあるそうですが、調査方法、結果等はどんな感じなのでしょう。非公開?

(※追記:今年の総会資料が公開されていました。調査結果の詳細はわかりませんが。(※令和2年度事業報告に「市場動向調査結果報告書」が追加されていました。)八日堂縁日図の考証については勉強になりました。明治大正と言われても違和感を感じないかも…
観光事業で評判や受容性は最大の関心事・課題のはずなのに、なぜか議事録にその話題がありません。認知度・評価を調査して、問題点は本当に無かった? 賛否のある件で「シビックプライド」はほとんど「売り言葉」。賛否を隠して子供たちに参加を強いるのは、心を傷つけるリスクがあり、避けるべきことでは?)

上田市日本遺産 令和2年度事業報告 2021年9月22日更新
https://www.city.ueda.nagano.jp/site/nihonisan/index.html
協議会資料
https://www.city.ueda.nagano.jp/site/nihonisan/36048.html
日本遺産ポータルサイト(詳細 PDF)
https://japan-heritage.bunka.go.jp/ja/stories/story093/

日本遺産ストーリーでカルタを作るそうです。ストーリー同様の chunibyo コンテンツになりそうで憂鬱ですが、それを面白がる人もいるのかも…
2021通常総会議案書
https://shioda-machidukuri.jp/download


志賀溶結凝灰岩(佐久石)、渋沢栄一、力石
https://kengaku2.blogspot.com/2021/02/blog-post_17.html
信州レイライン
https://kengaku2.blogspot.com/2021/02/blog-post_12.html
別所神社、縁結びの謎
https://kengaku2.blogspot.com/2021/02/blog-post_5.html
日本遺産ストーリー、子供銀行券、ハーメルンの笛吹き男 (日本遺産スペシャル)
https://kengaku2.blogspot.com/2020/12/blog-post_31.html
新しい鞍が淵伝説
https://kengaku2.blogspot.com/2020/10/blog-post_27.html
夕日いろいろ 信州上田・塩田平の日本遺産ストーリー
https://kengaku2.blogspot.com/2020/12/blog-post_19.html
曲がった直線、裸の王様、袈裟供養
https://kengaku2.blogspot.com/2020/11/blog-post_15.html
日本遺産 レイラインの幅
https://kengaku2.blogspot.com/2020/10/blog-post_15.html
日本遺産 ストーリーのデパートメント化
https://kengaku2.blogspot.com/2020/11/blog-post_12.html
バーチャル別所線ガイドの動画
https://kengaku2.blogspot.com/2020/12/blog-post_5.html

2021年5月5日水曜日

蛇骨石のペーパークラフト

蛇骨石の模型
柱状結晶 放射状集合体の模型

展開図
展開図

昨年作成した、蛇骨石(じゃこついし)の模型(柱状結晶の放射状集合体)です。底面を横長にしたタイプ。蛇骨石には決まった形は無く、六角錐というわけではありませんが、破片はこんな雰囲気のものもよく見かけます。

結晶集合体の模型
https://kengaku2.blogspot.com/2020/06/blog-post_8.html

折り線引きには書けなくなったボールペンと定規を使っています。切るのは、薄い紙ははさみ、厚紙はカッター(定規は使わず)。
紙は裏紙をよく使います。空き箱のツルツルな表面をやすりで削って印刷してみたり。(廃品使用が目的化してしまい、節約とは言えないことも…)

地方では気晴らしに近くの野山を歩いたりできますが、人との接触がないわけではないので、注意を忘れているとやはり危ないのでしょうね…